ストレスと健康・全国調査2013, 2014(世界精神保健日本調査セカンド)東日本調査の中間解析結果

2013 年10 月から12 月にかけて関東地方で、また2014 年8 月から12 月にかけて関東地方を除く東日本で実施されたストレスと健康・全国調査2013 およ
び2014 (世界精神保健日本調査セカンド) のデータを合わせた中間解析の結果をお知らせいたします。
回答者は合計で1375 人でした。総対象者3, 750 人のうち、長期不在や転居、死亡などで接触できなかった人274 人を除くと、回答率は39. 6%でした。

精神疾患を過去12ヵ月間に経験した人の割合は、大うつ病性障害( 2.5%) 、社交不安障害(社会恐怖) ( 1.0%) 、アルコール乱用(1. 3%) で比較的多かったです(注:米国精神医学会の診断基準DSM-IV-TR を使用)。2002−2006 年に実施された世界精神保健日本調査(以下ファースト調査) にくらべて、大うつ病性障害、社交不安障害の有病率はいくらか増加していました。
精神疾患を経験した人の受診率はファースト調査とくらべて泊加していました。大うつ病性障害では、過去12 ヵ月の経験者のうち22.9%が精神科医を、8.6%
が一般医を、合計すると28.6%が医師を受診していました。こころの健康問題への意識・態度はファースト調査と大きな変化はありませんでした。
過去12 ヵ月間に本気で自殺を考えた人は0.9%であり、ファースト調査よりいくらか減少していました。

まとめ:この10 年で日本における心の不調はあまり増加していませんでした。一方、医師にかかる人は大きく増加していました。関東を含む東日本だけの制調査であり、調査人数も少ないのではっきりしたことはまだ言えません。さらにほかの地域の調査を進めていきます。

2015年6月
主任研究者 川上憲人